文化大學機構典藏 CCUR:Item 987654321/30237
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    Title: 日語虛指表現「疑問詞+か」的中日對照研究―以村上春樹『挪威的森林』裡出現的「なにか」為主―
    不特定の対象を表す不定表現「疑問詞+か」の日中対照研究―村上春樹の『ノルウェイの森』に見る「なにか」について―
    Authors: 橋本亞矢子
    Ayako, Hashimoto
    Contributors: 日本語文學系
    Keywords: 虛指
    什麽
    普通話
    台湾華語
    不定表現
    なにか
    普通話
    台湾華語
    Date: 2015-07
    Issue Date: 2015-08-18 09:32:34 (UTC+8)
    Abstract: 作為一個日語教師,我慢慢地了解到,以中文為母語的學生在學習日語語法時有某些共通的障礙和特徵。而本研究我所關心的是以疑問詞表示不知道、說不出或無須指明的事物時的「疑問詞+か」用法。初級日語教材中有很多類似「どこかへ行きましたか」等這樣的「疑問詞+か」的句子。很多學生常常問我「どこかへ行きましたか」與「どこへ行きましたか」有何區別?「どこか」指某個地方,這個句子主要問的是「有沒有去什麼地方?」。所以這種疑問文必須以「はい」「いいえ」回答。「どこ」指「什麼地方」或「哪裡」。「どこへ行きましたか」則是直接回答去的地方的名稱。有時候用日語解釋,有時候按照語法說明書的「你去哪兒了嗎?」和「你去哪兒了?」等的翻譯來解釋,但是很多學生都表示「聽不懂」。另一方面「のどが渇いたから、なにか(を)のみたい。(渴了,我想喝點甚麼。)」的話很多學生反而表示比較容易懂。於是,筆者認為是不是因為在疑問文中的疑問詞的虛指,影響了他們的理解?此外,我來台灣之後發現了台灣的日語文法書上「どこかへ行きましたか」的翻譯裡面出現了「有」的用法(如:寒假有沒有去什麽地方呢?),這個部分與中國有很大的不同。 因此,也產生了筆者對於台灣跟中國的學生對這些“虛指”的看法,理解程度上是否也有不同?」的疑問。關於這點本研究也將日語教科書裡面常見的「なにか」的中文和日語的“虛指”特徵加以歸納 ,然後針對其對應關係與台灣中國中譯的不同點進行考察。本論文分為五章。
    第一章之序論主要在說明研究動機、研究目的、以及研究方法。第二章除了針對日語的「なにか」和中文“什麽”的“虛指”用法之相關各項研究進行考察。第三章使用『中日辭典』的用例檢索功能,收集日語「なにか」的中文對譯表現,完成日語和中文之間的對照表之後,整理其中中日“虛指”表現的異同。第四章,使用日本著名小説『挪威的森林 』 的中國大陸版和台灣版進行對譯調查,整理「なにか」字句翻譯成各中文的情形。其中要特別針對“有”的存在、疑問詞的省略、“ 數量詞 ” 的存在等部分,找出中國“普通話 ”與“ 台灣華語 ”之間有關“虛指”表現的異同。第五章則針對上述所有章節之結果進行總結,並於最後提出今後的研究課題。
    筆者は中国、日本にて中国語母語話者に対し7年ほど日本語教授に携わってきたが、不特定の対象を表す「疑問詞+か」は、日本語初級教材にも多く現れ、非常に教えにくいと感じる項目の一つであり、中国語母語話者にとって、不特定の対象を表す「疑問詞+か」は疑問詞の違い、また疑問文に現れるのか平叙文に現れるのかによって理解に差があるのではないか、もしくは中国語では疑問詞を用いて不定を表すことが日本語よりもずっと少ないのではないかといった疑問を抱くようになった。
     また、台湾に来てから中国版版と台湾版の文法解説書における日本語の不定表現「疑問詞+か」の翻訳に違いがあることに気づき、台湾(“台湾華語”母語話者)の日本語学習者と中国(“普通話”母語話者)の日本語学習者の間には、不定表現のとらえ方に差異があるのではという疑問も生まれた。そこで、本研究では「疑問詞+か」の中でも『みんなの日本語』において、出現率の最も高かった「なにか」と中国語の“什麽”に絞り中国語の“什麽”が不定表現として用いられる場合に、日本語と中国語(“普通話”、“台湾華語”)の間に、どのような差異があるのかについて、小学館『日中辞典』の対訳用例(“普通話”)、小説『ノルウェイの森』の対訳用例(“普通話”と“台湾華語”)をそれぞれ収集し、分析調査を行うことにした。
     先行研究により、中国語にも疑問詞を用いて不特定の対象を表す表現があり、それは“虚指”と呼ばれていること、また中国語の“虚指”は日本語に比べ、指示・代用機能が日本語よりも制約を受けやすいことがわかった。
     対訳分析の結果を見ると、日本語の「なにか」が翻訳される場合、林少華版(中国版)では“什麽”の省略が多いが頼明珠版(台湾版)では省略が少ないこと、また疑問文に現れる“什麽”の場合、林少華訳版では日本語の「なに」に相当する疑問の意味で対訳されたものが多かったのに対し、頼明珠訳版では日本語の「なにか」に相当する“虚指”(不定表現)として対訳されているものが多かった。よって“普通話”に比べ、“台湾華語”のほうが、“什麽”を不定表現として使用する傾向が強いことが推測できた。それ以外にも“普通話”には助数詞の出現率が高いという特徴、“台湾華語”には台湾語の影響による“有”の多用傾向が見られたことからも、日本語の不定表現「なにか」の対応には“普通話”、“台湾華語”の間に異同があることも明らかになった。
    Appears in Collections:[Department of Japanese Language and Literature ] Thesis

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